日本の動物園は世界屈指の「ハシビロコウ大国」ですが、このブログを読んでくださっているハシビロコウ沼の皆さんなら、一度はこう夢見たことがあるはずです。
「いつかは、野生のハシビロコウが空を飛び、狩りをする姿を見てみたい……!」
動物園でじっと佇む姿も愛らしいですが、大自然の湿地帯で生きたハイギョ(肺魚)を狙う鋭い眼光や、巨大な翼を広げて飛び立つ姿は、決して動物園では味わえない圧倒的な感動があります。
今回は、そんな夢を叶えるための「野生のハシビロコウに会える世界のスポット」を難易度別にご紹介します!
野生のハシビロコウはどこにいるの?
ハシビロコウの生息地は、東〜中央アフリカの淡水湿地帯に限られています。 ただ、「旅行者が安全に」「高確率で」見に行ける場所となると、実質的にウガンダとザンビアの数ヶ所に絞られてきます。
まずは、それぞれのスポットの難易度(会いに行きやすさ)を一覧表で見てみましょう!
| 難易度 | スポット名・国 | 特徴 | 遭遇率 |
| Lv.1 (初級) | マバンバ湿地(ウガンダ) | 空港から20分、日帰りでほぼ確実! | |
| Lv.2 (中級) | ズィワ・サイ保護区(ウガンダ) | サイのトレッキングとセットで楽しめる。 | |
| Lv.3 (上級) | バングウェウル湿原(ザンビア) | 湿原のど真ん中に泊まるガチ勢向け。 | |
| Lv.Max (伝説) | スッド湿地(南スーダン) | 世界の半数が生息。入国困難な幻の地。 | 測定不能! |
それでは、各スポットの魅力と詳細を解説していきます!
【難易度Lv.1】マバンバ湿地 / Mabamba Swamp(ウガンダ)
世界中のバードウォッチャーが「ハシビロコウに会うなら絶対ここ!」と口を揃える、ビクトリア湖畔の広大な湿地です。ラムサール条約にも登録されています。
- アクセス
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エンテベ国際空港から車とボートを乗り継いでなんと1時間弱!半日ツアーも組めるため、サファリ旅行の初日や最終日にもサクッと組み込める圧倒的なアクセスの良さが魅力です。
- ハシビロコウに会える度:ほぼ100%
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約26羽のハシビロコウが生息しており、ガイドさん達が無線で情報共有するため、遭遇率は限りなく100%に近いです。私も2025年8月に訪れた時は、湿地到着後すぐに遭遇する事ができました!
- ここが魅力!
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ここの個体は人間に比較的慣れており、カヌーでかなり至近距離まで近づけます。背丈ほどあるパピルスの間を木舟で進む探検感も最高で、運が良ければハイギョを捕食するダイナミックな瞬間を目の前で目撃できます。


【ウガンダ探鳥記】マバンバ湿地とUWECでの奇跡の体験
私が実際にウガンダへ足を運び、野生のハシビロコウを探索した際の記録です。広大なマバンバ湿地での息を呑むような野生個体との遭遇劇に加え、ウガンダ野生動物教育センター(UWEC)ではなんとハシビロコウの檻の中に入るという貴重な体験もしてきました。現地でのリアルな熱量と空気感をお届けします。

【難易度Lv.2】ズィワ・サイ保護区 / Ziwa Rhino Sanctuary(ウガンダ)
野生のシロサイを保護している施設ですが、敷地内にある「ルゴゴ湿地」にもハシビロコウが生息しており、隠れた名所となっています。
- アクセス
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首都カンパラから車で約3時間。ウガンダ周遊サファリのルートに組み込みやすい立地です。
- ハシビロコウに会える度:高確率
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早朝にカヌーで湿地帯を進む専用の探索ツアーがあり、マバンバ湿地に次いで遭遇率が高いスポットです。
- ここが魅力!
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シロサイの徒歩トレッキングと、ハシビロコウ探索を同じ場所で楽しめる一石二鳥のスポットです。
【難易度Lv.3】バングウェウル湿原 / Bangweulu Wetlands(ザンビア)
ハシビロコウの生息域の「最南端」にあたる広大な湿原。手つかずの大自然が広がっており、よりディープな体験を求める方に最適です。
- アクセス
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ザンビアの首都ルサカから国内線の小型機で飛ぶか、長時間のドライブが必要。マバンバに比べると秘境度がグッと上がります。
- ハシビロコウに会える度:季節による(乾季は高確率)
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水位が下がる「5月〜8月(乾季の始まり)」がベストシーズン。雨季(12〜3月)は湿原全体が水没してアクセス困難になります。
- ここが魅力!
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湿原の奥地にあるロッジに宿泊すれば、ハシビロコウの生息地のど真ん中で目覚めることができます。5〜8月は繁殖期のため、運が良ければヒナの姿を見られるチャンスも。数万頭の固有種ブラック・レチュエ(アンテロープ)の群れなど、息を呑む景観が広がっています。
バングウェル湿地では、独自の保護活動も行われています。詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!

【2026年8月 最新アップデート!】
この記事で紹介しているバングウェウル湿地の救出プロジェクトから、素晴らしいニュースが届きました! なんと、保護された5つの卵が人工孵化に成功し、元気なヒナが誕生しました。実はハシビロコウの人工孵化は、過去に世界でわずか2例しか成功していなかった歴史的な快挙です。 すくすくと育つヒナたちの最新の様子や、現地スタッフの心温まるエピソードをニュース記事としてまとめました。ぜひあわせてご覧ください!
▼最新ニュースはこちら!

【費用公開】バングウェル湿地への旅費を代理店に見積もり依頼してみた
野生のハシビロコウとの遭遇率が高いバングウェル湿地ですが、実際に訪れるには一体いくらかかるのでしょうか。現地の旅行代理店に問い合わせたところ、定期便がなく移動にはプライベートチャーター機が必須という、秘境ならではの大きな壁が判明しました。提案された詳細な旅程や人数別の費用見積もり、現地で進む最新の保護プロジェクトについて詳しくレポートしています。将来的にザンビア遠征を具体的に計画したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

実は世界最大の生息地!?幻の聖地「スッド湿地」
ここまでウガンダとザンビアを紹介してきましたが、「え、他の国にはいないの?」と思った方もいるかもしれません。実は、地球上の野生ハシビロコウ(推定5,000〜11,000羽)の半数以上が、南スーダンの「スッド(Sudd)湿地」に生息していると言われています。まさにハシビロコウの総本山です。
なぜ観光で行けないの?
長年の政情不安と紛争により、外務省の危険情報でも常にレベル4(退避勧告)が出ており、現在観光客が足を踏み入れることは事実上不可能です。皮肉なことに、人類が近づけず開発から免れたからこそ、ハシビロコウの楽園が手つかずで残っているのです。
ハシビロコウ好きとしては、いつか平和な世界が訪れて、数千羽の群れ(?)が暮らす幻の聖地を訪れることができる日を願うばかりです。
その他の生息地(おまけ)
- マーチソン・フォールズ国立公園(ウガンダ): ナイル川のデルタ地帯。ゾウやライオンなど大型動物のサファリをしながらハシビロコウを探せます。
- アカゲラ国立公園(ルワンダ): 遭遇率は低めですが、治安の良いルワンダで優雅なサファリのついでに「ワンチャン」狙いで探せる美しい公園です。
まとめ:まずはウガンダへ会いに行こう!
野生のハシビロコウに会うための旅行は、費用も時間もかかりハードルは決して低くありません。しかし、アフリカの広大な湿地で本物と目が合った瞬間の感動は、間違いなく一生の宝物になります。
「いつか野生の姿を見てみたい!」と思っている方は、驚くほどアクセスが良くて遭遇率も高いウガンダのマバンバ湿地を、次の大きな旅行の目標にしてみてはいかがでしょうか?

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