「動かない鳥」として知られ、その独特な佇まいと鋭い眼光で人々を魅了してやまないハシビロコウ。実は、日本国内で彼らに会える場所は現在8か所と限られています。有名なのは関東なら上野動物園、関西ならば神戸動物王国でしょうか。
本記事では、日本全国でハシビロコウを飼育している全動物園に加え、骨格標本や剥製展示があるスポットを徹底解説します。
実は日本はハシビロコウ大国!
意外に知られていない事実ですが、世界中の動物園で飼育されているハシビロコウは、わずか40羽ほどしかいません。そして、驚くべきことに、そのうち15羽がここ日本にいます。
つまり、世界のハシビロコウの約4割が日本で暮らしていることになります。日本は世界的に見ても稀に見る「ハシビロコウ大国」なのです。これほど多くの個体を国内で観察できるのは、日本の動物園の飼育環境や注目度の高さゆえと言えるでしょう。
日本国内でハシビロコウに会える動物園一覧
2026年現在、現在、国内では8つの施設で個性豊かなハシビロコウたちに会うことができます。
- 上野動物園(東京都: サーナ♀、アサンテ♀、ミリー♀、ハトゥーウェ♂の4羽)
- 那須どうぶつ王国(栃木県: ボンゴ♂の1羽)
- 千葉市動物公園(千葉県: しずか♀、じっと♂の2羽) 注意: 2028年春まで工事のため展示休止中
- 掛川花鳥園(静岡県: ふたば♀の1羽)
- 神戸どうぶつ王国(兵庫県: マリンバ♀、サカラ♂、クラル♀の3羽)
- めっちゃおもろい動物園(滋賀県: はっちゃん♂の1羽)
- 高知県立のいち動物公園(高知県: ささ♂、カシシ♀の2羽)
- 松江フォーゲルパーク(島根県: フドウ♂の1羽)
上野動物園(東京)
日本最多の飼育数を誇る、ファンにとっての「聖地」です。
- 飼育個体: 4羽 (サーナ♀、アサンテ♀、ミリー♀、ハトゥーウェ♂)
- 見どころ: 複数の個体がおり、それぞれの性格や個体同士の距離感、関係性を観察できるのが最大の魅力です。ハシビロコウの生態に配慮し、茂みや水辺を巧みに配置した展示場は、観客が彼らの『待ち伏せ』などの野生に近い行動を多角的に観察できるよう設計されています。



千葉市動物公園 (千葉)
現在、工事のため展示は休止中ですが、SNS等でバックヤードにいるハシビロコウ達の様子を発信しています。


那須どうぶつ王国(栃木)
比較的新しめで、環境の良さと行動観察がポイントです!
- 飼育個体: 1羽 (ボンゴ♂)
- 見どころ: 屋内展示で、フラミンゴやワオキツネザルと一緒に共生展示されています。柵が無いので写真も撮りやすく、飼育員さんもエリアに複数人いるので質問もしやすいです。屋外で自然に近い展示がされています。比較的空いていて、関東からの「旅行先」としておすすめです!


掛川花鳥園 (静岡県)
写真集にもなった「ふたば」が生息している事で有名な動物園です!
- 飼育個体: 1羽 (ふたば♀)
- 見どころ: SNSや写真集でも大人気の雌、ふたばが1羽で暮らしていることで有名です。全天候型の温室施設であるため、天候を気にせずにハシビロコウに会えます。ただ、小屋の中にふたばが籠ってしまう事もしばしば。


神戸どうぶつ王国(兵庫)
自然に近い環境で展示されており、飛翔や捕食行動が見られることもあります。
- 飼育個体: 3羽(マリンバ♀、サカラ♂、クラル♀)
- 見どころ: 湿地帯を再現した広大なエリア「Big Bill」にて、3羽がより自然に近い姿で展示されています。環境が整っているため、運が良ければハシビロコウのダイナミックな飛翔や捕食行動を目撃できることもあります。ネットや柵もないので、写真も撮りやすいです!


めっちゃおもろい動物園(滋賀県)
ショッピングモール内にあるユニークな動物園。驚くほど至近距離で対面できるのが特徴です。
- 飼育個体: 1羽(はっちゃん♂)
- 見どころ: ショッピングモール内にあるという全国的にも珍しいスタイルで、雄のはっちゃんが暮らしています。一般的な動物園とは一味違う、生活圏の中での至近距離体験ができるユニークな施設です。
高知県立のいち動物公園(高知県)
自然に近い広い展示が特徴。地方ながら、貴重なハシビロコウ展示施設の一つ。
- 飼育個体: 2羽(ささ♂、カシシ♀)
- 見どころ: 自然豊かな広々とした放飼場。個体名がしっかり書いてあるのも観測しやすいポイントです。非常に落ち着いた環境の中、のんびりと佇むハシビロコウ本来の姿を観察するのに最適です。


松江フォーゲルパーク(島根県)
花と鳥のテーマパークとして、比較的ゆったりと観察できる環境。
- 飼育個体: 1羽(フドウ♂)
- 見どころ: 国内で最も新しくハシビロコウが仲間入りしたスポットの一つ。全天候型のパークでじっくり観察できます。
貴重な姿を学べる「剥製・骨格標本」展示施設
生きた姿だけでなく、その身体の仕組みを詳しく知ることができる貴重な展示もあります。
我孫子市鳥の博物館 (千葉県)
ハシビロコウの剥製や骨格標本を所蔵。年に数回の企画展などでその姿を現します。
伊豆シャボテン動物公園 (静岡県)
かつて世界最高齢(推定50歳以上)として愛された伝説の個体「ビル(♀)」の標本が展示されています。



豊岡市立コウノトリ文化館(兵庫県)
貴重な部分剥製が展示されており、その特徴的な質感を観察できます。
最後に
日本は世界でも稀に見る「ハシビロコウに出会えるチャンス」が多い国です。あの独特な眼光や、時折見せる愛らしい仕草は、実際に足を運んでこそ味わえる感動があります。
ぜひ、お近くの施設や、旅行を兼ねて遠くのハシビロコウたちに会いに行ってみてください!(なお、ハシビロコウは非常にデリケートな鳥です。個体の体調により急遽展示がお休みになることもあります。お出かけ前には必ず各園の公式SNSやHPをチェックしましょう!)
また、動物園で会うだけがハシビロコウの楽しみ方ではありません!よりハシビロコウの世界に浸りたい方は、こちらの楽しみ方ガイドをご覧ください!
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