【韓国のハシビロコウ】釜山から行ける「アラマルアクアリウム」のビル君と絶景見どころガイド

韓国・アラマルアクアリウムで暮らすハシビロコウ「ビル」

ご存知の通り、日本は多くの動物園でハシビロコウに会える「ハシビロコウ大国」です。 でも、お隣の国・韓国にはハシビロコウが何羽いるかご存知ですか?

実は……韓国全土でたった「1羽」だけなんです。 恥ずかしながら、私も最近まで韓国にハシビロコウがいることを知りませんでした。

そんなビル君、2026年10月には、なんと泗川市の「名誉広報大使」にも任命されました! 任命式の様子はこちらの記事でご紹介しています。

慶尚南道(キョンサンナムド)にある「アラマルアクアリウム」という水族館で、その1羽が大切に育てられています。 今日は、釜山旅行のついでにぜひ足を伸ばしてほしい、韓国唯一のハシビロコウ「ビル」君と、彼が暮らす素敵な水族館の魅力をご紹介します。

目次

韓国でたった1羽!ハシビロコウ「ビル君」の数奇な物語

韓国南部の泗川(サチョン)市にある水族館「アラマルアクアリウム」に暮らしているのが、オスのハシビロコウ「ビル」君です。

韓国・アラマルアクアリウムで暮らすハシビロコウ「ビル」
アラマル水族館ウェブサイトより(参照日: 2026年9月23日)

飼育員さんの愛情で乗り越えた「拒食」の危機

ビル君が韓国へやって来たのは2016年のこと。地元紙によると、輸入が実現するまでには4年もの歳月がかかったそうです。ところが、待ちに待ってやって来たビル君は、環境の変化からかエサを全く食べなくなってしまいました。

韓国SBSのテレビ番組『TV動物農場』(2023年1月放送)で紹介されたエピソードによると、日に日に弱っていくビル君を見て、飼育員さんたちは決断します。 「彼がアフリカで食べていた大好物を用意しよう!」

なんと、原産地アフリカから、野生のハシビロコウが大好物にしている高級魚「ハイギョ(肺魚)」をわざわざ空輸してお給仕し始めたのです。お値段は1匹あたり20〜30万ウォン。1日5匹を食べたとして、その額はなんと年間約4億ウォン(約4,000万円)!

出典:韓国SBS『TV動物農場』(2023年1月29日放送)。放送内容は머니투데이の記事でも紹介されています。

飼育員さんたちの深い愛情と執念のおかげで、ビル君は無事に体力を回復。今ではすっかり韓国の環境にも適応し、ナマズやドジョウなどをバクバク食べて元気に過ごしているそうです。 異国の地で、たくさんの愛に包まれて暮らすビル君の姿は、見ているだけで心がホッとしますよ。

【2026年10月】ビル君が泗川市の“名誉広報大使”に!
拒食の危機を乗り越え、すっかりアラマルアクアリウムの人気者になったビル君。2026年10月、なんと泗川市の名誉広報大使に任命されました。ふつうは芸能人などが務める役職を、ハシビロコウが任されるのは異例のこと。等身大パネルとぬいぐるみが並んだ、ほのぼのとした任命式の様子は、こちらの記事でご紹介しています。

ビル君だけじゃない!アクアリウムと周辺エリアの見どころ

2021年7月にオープンしたアラマルアクアリウムは、自然の光をたっぷりと取り入れた「自然採光」の設計が特徴です。 動物たちがのびのびと過ごせるこの施設周辺には、ビル君以外にも見どころがたくさんあります!

1. カバの「ハシク」君や希少な生き物たち

実はこの水族館、国内で初めてカバの室内展示を行ったことでも有名です 。 メインの巨大水槽では、オスのカバ「ハシク」君がダイナミックに泳ぐ姿を見ることができます(毎日行われる生態説明会も大人気!)。他にも、ガラパゴスイグアナやコツメカワウソ、ペンギンなど、希少な生き物たちにたくさん出会えます。

2. 絶景の海を渡る「泗川パダケーブルカー」

水族館があるのは「草養島(チョヤンド)」という小さな島です。ここへ向かうための移動手段である「泗川パダケーブルカー」自体が、最高のアトラクション!海風を感じながら終点の島へ降り立つと、そこにビル君のいるアクアリウムが待っています。

3. 観覧車や海沿いドライブなど周辺エリアも充実

水族館のすぐ隣には、オーシャンビューの観覧車(サチョンアイ)や回転木馬が楽しめるミニ遊園地、さらに小さな動物園も併設されています。 また、近くには写真映え抜群の「虹色(ムジゲ)海岸道路」もあり、リゾート気分を味わえる大人の遠足・ドライブコースとしてイチオシのエリアです。

アラマルアクアリウムへのアクセス・行き方

人気の観光地「釜山(プサン)」からは、バスとタクシー(またはケーブルカー)を乗り継いで、片道およそ2時間〜2時間半ほどの小旅行になります。

  • ステップ1: 釜山市内にある「釜山西部バスターミナル(沙上駅)」から、市外バスに乗って「泗川(サチョン)バスターミナル」へ向かいます(所要時間:約1時間半)。
  • ステップ2: 泗川バスターミナルに到着したら、タクシーまたは市内バスで「泗川パダケーブルカー(大芳駅)」へ向かいます(タクシーで約15分〜20分)。
  • ステップ3: ケーブルカーに乗り、美しい海を渡って「草養島(チョヤンド)駅」で下車すると、目の前がアクアリウムです。

ハシビロコウがいる世界の動物園
「アラマル水族館の他に、ハシビロコウが暮らす動物園は世界のどこにあるの?」と気になった方もいらっしゃるかもしれません。絶滅が危惧される彼らを大切に飼育し、種の保存に取り組む世界の動物園を一覧にしてみました。遠い異国の地で暮らすハシビロコウたちに、一緒に思いを馳せてみませんか?

まとめ:次の韓国旅行はビル君に会いに行こう!

美味しいグルメやショッピングを楽しむ韓国旅行も最高ですが、少しだけ足を伸ばして、海辺の美しい島でたった1羽のハシビロコウと見つめ合う……。そんなゆったりとした大人旅も素敵ですよね。

次回の韓国旅行のプランに、ぜひ「ビル君へのご挨拶」を加えてみてはいかがでしょうか?

アラマルアクアリウムの施設情報・料金

  • 施設名: 泗川 アラマルアクアリウム(사천 아라마루 아쿠아리움)
  • 所在地: 慶尚南道 泗川市 泗川大路 18
  • 営業時間: 平日 10:00〜18:00 / 週末・祝日 9:30〜18:00(※季節により変動あり)
  • 入場料金:
    • アクアリウム単体:大人 27,000ウォン〜29,000ウォン(約3,000〜3,200円)
    • ★ケーブルカー、動物園、観覧車などとの「統合パッケージ券」がお得でおすすめです。

(記事執筆時点、お出かけ前に最新情報をご確認ください)

ハシビロコウに会いに行こう!
韓国のハシビロコウのストーリーを読んで、「今すぐハシビロコウに会いたい!」と思われた方も多いはず。嬉しいことに、日本国内でも彼らに出会える動物園があります。日本最多の4羽が暮らす上野動物園や、2026年に那須へ帰還して話題になったボンゴなど、国内の見どころを詳しくまとめました。次の休日はカメラを持ってお出かけしてみませんか?

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この記事を書いた人

ハシビロコウを追い続ける、一児のパパ。出張や家族旅行の合間に各地の動物園を巡るのがマイルール。 2025年には息子を連れてウガンダへ野生観察に行きました。 イベント情報から海外情報まで、幅広いハシビロコウについての情報を発信します。

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