2026年10月31日(土)、島根県の松江フォーゲルパークへ、ハシビロコウのフドウくんに会いに行ってきました。中国地方でハシビロコウに会えるのはここだけ。管理人にとっては、10年ぶりくらいの島根旅でもあります。
そして今回は、ちょっと特別な訪問でもありました。これまで全国の動物園を巡ってきた管理人にとって、フドウくんは国内で唯一まだ会えていなかったハシビロコウ。この日フドウくんに会えたことで、国内8施設・15羽すべてとの対面を達成しました!
東京から始発便で飛んで、開園直後から楽しんだ1日の回り方と、飼育員さんに見せたフドウくんの「お辞儀」、3つある展示場の違いと撮影のコツ、そして実際に行ってわかった「晴れの日に行きたい理由」をお伝えします。

松江フォーゲルパークの基本情報(2026年10月時点)
入園料:大人(高校生以上)1,750円/小・中学生880円/未就学児無料
開園時間:9:00〜17:00(最終入園16:00)
休園日:12月〜3月の第2・第4金曜日(4月〜11月は無休)
電車:一畑電車「松江フォーゲルパーク駅」から園内直結
車:JR松江駅・出雲空港から約25分(駐車場は2時間まで無料)
※料金や時間は変わることがあります。お出かけ前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
東京から始発便で出雲空港へ。レンタカーで9時半に到着
東京からは始発便で出雲空港へ。空港でレンタカーを借りて、9時半には松江フォーゲルパークに到着しました。朝いちばんから動けるのは、飛行機+車の組み合わせならではです。車がなくても、一畑電車の「松江フォーゲルパーク駅」が園に直結しているので、電車派の方も行きやすい施設です。


入口のセンターハウスから、ハシビロコウがお出迎え
駐車場から見た入口は意外とシンプル。でも中に入ると、センターハウスはお花でいっぱいです。レジ横にはハロウィン仕様のハシビロコウ、さらにハシビロコウのクレーンゲームまであって、入口からテンションが上がります。





入口には、ハシビロコウのポスターや木彫りも飾られていました。ポスターは売店でも購入できるそうです。木彫りはとても欲しかったのですが、こちらは非売品のようで残念……。


エスカレーターで冒険スタート!土曜日でも空いていてゆったり
センターハウスからは、長い上りのエスカレーターで園内へ。「ここから冒険が始まる!」というワクワク感があります。園内は比較的一本道なので、道なりに歩けば迷うことなく、展望台やペリカン、そしてお目当てのハシビロコウへとたどり着けます。
土曜日でしたが園内はかなり空いていて、どこもゆったり回れました。園内は1時間前後で回れる広さなので、ショーや餌やりの時間を見て、開園から少し遅れて着くくらいでもよいかもしれません。




フドウくんが飼育員さんにお辞儀とクラッタリング!

いよいよフドウくんとご対面。この日いちばん印象に残ったのは、飼育員さんに向かってお辞儀をして、くちばしをカタカタ鳴らす「クラッタリング」をしていた姿です。
お辞儀とクラッタリングは、ハシビロコウが心を許した相手に見せるあいさつと言われています。ふだんはおっとりマイペースなフドウくんが、飼育員さんの前では態度が一変。飼育員さんとの間にしっかり信頼関係ができていることが伝わってきて、思わず見入ってしまいました。
名前は「不動」ですが、この日のフドウくんは羽づくろいをしたり、ポーズを変えてみたりと、自由にのんびりよく動いていたのが印象的でした。日差しを浴びて、元気をもらっていたのかもしれません。
飼育員さんに伺ったところ、園内ではフドウくんだけでなく、ほかの鳥たちのためにもこまめに消毒をしているそうです。フドウくんの足元に敷かれた枯れ葉まで消毒されていると聞いて、鳥インフルエンザなどから鳥たちを守るための、見えないところでの手間に頭が下がりました。
展示場は3つ。どこにいるかは運次第
フドウくんの展示場は3つあり、フドウくんが自由に行き来できるようになっています。どこにいるかは、その日の運次第とのこと。それぞれ雰囲気も見え方もまったく違うので、3つとも回ってみるのがおすすめです。



①屋外の展示場
木が植えられた明るい展示場で、地面には落ち葉がふかふかに敷き詰められています。飼育員さんの話では、この枯れ葉も消毒済みとのこと。この日のフドウくんはここで羽づくろいをしていました。外の光の中で見るフドウくんは羽の色もきれいに見えますが、周りは網のフェンスで囲まれているので、写真に網が映り込みやすいのが難点です。
②屋内の展示場(フェンスあり)
温室の中にある、木の格子と金網で囲まれた展示場です。シダなどの緑が植えられ、天井にも網が張られています。屋内なので雨の日でも観察できますが、ここも金網越しになります。
③ガラス張りの屋内展示場
3つの中でいちばん大きな展示場です。大きなガラス窓越しに見られるので、網が映り込まず、写真がいちばん撮りやすい場所。水場も置かれていて、この日はハロウィンのかぼちゃの飾りもありました。窓には飼育員さんお手製のイラストや解説が貼られていて、見ているだけで楽しくなります。
撮影のコツ:屋外はiPhoneのほうが撮りやすい
いちばん大きな屋内の展示場はガラス越しなので、比較的きれいに撮れます。一方、屋外の展示場は網のフェンスがあり、どうしても写真に網が映り込んでしまいます。
ここでは、高性能な望遠カメラよりもiPhoneのカメラのほうが撮りやすいと感じました。レンズが小さいので、フェンスの網目の間隔に合わせてレンズを近づければ、網の映り込みを抑えたきれいな写真が撮れます。
望遠カメラとスマホ、どちらで撮る?
管理人が愛用している望遠カメラNikon P950の作例と、柵越しの撮影が苦手といった弱点、iPhoneとの比較をこちらで紹介しています。

解説パネルも充実
展示場のまわりには、ハシビロコウの解説パネルがたくさんあります。手描きのイラストやステッカーなど飼育員さんお手製のものも多く、フドウくんへの愛情が伝わってきます。行動の意味を知ってから観察すると、ぐっと楽しくなりますよ。




「ハシビロコウの『フドウ』です」のパネルには、英名・学名などの基本データがまとめられています。学名のBalaeniceps rexは「クジラ頭の王様」という意味。野生では肺魚(ハイギョ)などを食べますが、園内ではアマゴやニジマスなどを与えているそうです。屋外展示場の看板には、体長約120cm・体重約6kg、「水辺で獲物を狙い、数時間動かないこともある」といった解説がありました。
「ハシビロコウのお食事風景」は、「じっと待つ」→「魚を見つける」→「素早く捕まえる」→「GET」の4コマで狩りの様子を紹介する手描きのパネル。フォーゲルパークではアマゴや地元・安来産のドジョウを食べている、という地元ならではの情報も載っていました。
ガラス窓には、お辞儀を「求愛のしるし」、クラッタリングを「相手とコミュニケーションをとる」行動として紹介するステッカーも。フドウくんが飼育員さんに見せていたお辞儀とクラッタリングは、まさにここで解説されている行動です。
フドウくんってどんな子?
2019年に松江フォーゲルパークにやってきたオスのフドウくん。人を見分ける賢さや、おっとりした性格とのギャップなど、プロフィールはこちらで詳しく紹介しています。

クラッタリングってなに?
くちばしを打ち鳴らして「カタカタ」と音を出すクラッタリング。あいさつ・威嚇・興奮の3つの意味や、コウノトリやカラスの例をこちらで解説しています。

「全天候型」でも、晴れの日に行きたい理由
松江フォーゲルパークは、屋根付きの回廊で園内がつながった全天候型の施設。屋外の池のエリアにもしっかり屋根があるので、雨の日でも楽しめます。
ただ実際に歩いてみると、横風が強い日は屋根の下でも濡れそうな場所があり、園内には急こう配のエスカレーターや階段もありました。それに、ここまで書いたとおりフドウくんは屋外の展示場にいることもあります(看板によると、天候や体調によっては屋外に出ないこともあるそうです)。快適に回って、外でのびのび過ごすフドウくんに会うなら、おすすめはやっぱり雨が降っていない日です。
フドウくん以外も楽しい!餌やりとショー
フォーゲルパークは、とにかく鳥との距離が近いのが魅力。ハシビロコウ以外にも、1日楽しめるプログラムがそろっています。
ペンギンの散歩

ペンギンがよちよち歩く姿を眺める、和やかなイベントです。空いていたので、始まる直前に行っても場所取りを気にせず、間近で見ることができました。
エボシドリの餌やり

個人的にいちばん面白かったのがこれ。餌を買った瞬間、手の上に3羽が集まってきて大渋滞でした。餌がなくなると「もうないよ?」と主張するように指をつついてくるのもかわいいです。
池での餌やり


屋外の池のまわりは、のんびりとした空気が流れる癒やしの空間。コイや鴨に餌をあげながら、ゆっくり過ごせます。日差しの気持ちいい日はとくに心地よく、ここでもやっぱり天気の良い日がおすすめだと感じました。
フクロウショー

フォーゲルパークの定番のショー。参加型で、子どもが持ったフラフープの中をフクロウがくぐり抜けるパフォーマンスもありました。ショーの時間ギリギリに行っても、見やすい席が十分に空いていたのもうれしいポイントです。
エミューの餌やり

手のひらに餌をのせると、くちばしで「ツン」と食べてくれます。タイミングを合わせれば、反対の手で頭をなでることもできました。
お昼は園内の「そば亭 不昧庵」で出雲そば
お昼は園内のレストラン「そば亭 不昧庵(ふまいあん)」へ。注文したのは「復調そば」(1,180円)。人気の「不昧そば」に、島根名物の野焼き・とろろ・漬物・大根汁がついたセットメニューです。そばは冷たい「不昧そば」と温かい「かまあげそば」から選べます。




つゆはかなり濃いめで、おそばはしっかりした噛み応え。一緒に出てきた大根汁は少し辛みがあって、口直しにぴったりでした。
お土産:ハシビロコウグッズがいっぱい
ハシビロコウの展示エリアには、ポストカードなどの無人販売コーナーと、缶バッジ・ファイバークロスのガチャガチャがあります。フドウくんに会った余韻のまま、ちょっとした記念品を選べるのがうれしいところです。


出入り口横のショップには、さらにたくさんのハシビロコウグッズが並んでいます。棚いっぱいのぬいぐるみに、フドウくんの写真集、2027年版のハシビロコウカレンダー(1,320円)や手帳(1,540円)、トートバッグまで。ハシビロコウ好きなら、ここだけでしばらく楽しめます。

管理人が買ったのは、フォーゲルパークオリジナルのスキンシール(5種入り・500円)。ノートパソコンやスマホに貼ってはがせるシールで、いろいろなポーズのハシビロコウが描かれています。ロゴ入りのお土産袋もかわいくて、捨てずにとっておきたくなりました。


帰宅して並べてみると、今回の戦利品はクリアファイル、エコバッグ、シールの3点。どれも普段使いできるので、フドウくんに会った思い出を毎日持ち歩けます。

ショップにもあった2027年版カレンダー
ショップでも並んでいたハシビロコウカレンダーの2027年版。管理人が実際にめくってみた感想や、手帳との違いをこちらでまとめています。

まとめ:島根まで会いに行く価値あり
国内15羽目の出会いとなった、記念すべき松江フォーゲルパークへの旅。東京から始発便で飛べば、開園直後から1日しっかり楽しめます。飼育員さんにお辞儀とクラッタリングをするフドウくんの姿や、鳥たちを守るための細やかな消毒を目にして、遠くまで会いに行った甲斐がありました。土曜日でも空いていて、餌やりもショーもゆったり楽しめます。全天候型とはいえフドウくんは屋外にいることもあるので、晴れの日を狙って出かけてみてくださいね。
松江フォーゲルパークをもっと知りたい方へ
園内の見どころやフドウくんの写真集、ふるさと納税で入園券を手に入れる方法まで、ガイド記事にまとめています。

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国内でハシビロコウに会える8施設・全15羽を、性格や見分け方とあわせて一覧にしています。次の遠征先探しにどうぞ。

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