【1年使った本音】Nikon P950でハシビロコウはどこまで撮れる?動物園別の作例と、向かない人

このブログの訪問記に載っているハシビロコウの写真は、一部のiPhone撮影を除いて、ほぼすべてNikonの「COOLPIX P950」で撮ったものです。

購入したのは2025年の夏前、ウガンダへ野生のハシビロコウに会いに行く直前でした。価格は10万円前後だったと記憶しています。それから1年以上、上野・神戸・那須などの動物園と、ウガンダのマバンバ湿地で使ってきました。

結論から言うと、柵のない園や、遠くにいる個体を撮るなら、これ以上頼れるカメラはなかなかありません。冠羽のフワフワ感や瞳の色まで写せます。一方で、柵越しのピント合わせと重さには、正直なところコツと覚悟が必要です。この記事では、良いところも弱点も、実際の写真と一緒にお伝えします。

目次

結論:P950が向く人・向かない人

向いている人
  • スマホのズームでは、ハシビロコウが小さくしか写らないのが不満な人
  • 冠羽や瞳、クチバシの模様など「推しのアップ」を残したい人
  • レンズ交換や難しい設定はしたくない人(ダイヤルを鳥マークに合わせるだけで撮れます)
  • 神戸・那須・のいち・掛川など、広い展示場や柵のない園によく行く人。サファリ旅行を考えている人
向いていない人
  • 荷物はとにかく軽くしたい人(本体は約1kgあります)
  • 行くのは主に至近距離で見られる園で、スマホで満足している人
  • 暗い場所での画質や、飛んでいる鳥を確実に追う性能を最優先したい人(その場合はミラーレス一眼+望遠レンズが向いています)

基本スペックと価格(2026年10月時点)

発売2020年2月
ズーム光学83倍(24〜2000mm相当)
センサー1/2.3型(有効約1605万画素)
手ブレ補正約5.5段分
主な機能鳥モード、4K動画、電子ビューファインダー、バリアングル液晶
重さ約1,005g(バッテリー・メモリーカード込み)
価格の目安新品9万円台後半〜、中古7〜8万円台が中心

2026年春ごろから、一部の販売店で「生産完了」と表示されているという情報があります。メーカーの正式な発表は確認できていませんが、新品は在庫が減っていく可能性があります。新品にこだわらなければ、状態の良い中古も十分選択肢になります。

実写①:冠羽と瞳のアップは、P950の一番の見せ場

P950を買ってよかったと一番感じるのが、この「アップ」です。2000mm相当のズームで顔だけを切り取ると、冠羽の一本一本のフワフワ感や、個体ごとに違う瞳の色まで写ります。肉眼では気づかなかった表情に、帰宅してから写真を見て気づくことも多いです。

特に神戸どうぶつ王国の「Big Bill」のように柵やガラスのない展示では、ピントが迷うものがないので、本当によく撮れます。

実写②:遠くにいても「表情」まで写る

ハシビロコウは、いつも手前にいてくれるわけではありません。展示場の奥や小屋の中にいると、スマホでは「いるのは分かるけれど小さすぎる」写真になりがちです。

上野動物園で小屋の中にいたハシビロコウを望遠で撮影
小屋の中にいた個体を、展示場の対角から望遠で(上野動物園、2026年10月)

ウガンダのマバンバ湿地では、その差がもっとはっきり出ました。同じ場面をiPhone(3倍の光学ズーム)とP950で撮り比べたのが、こちらです。

小舟の上から近づける距離には限りがあるので、野生のハシビロコウの表情を残すなら、望遠はほぼ必須だと感じました。

正直な弱点:1年使って分かったこと

① 柵や網があると、ピントが手前に合いやすい

撮りにくくて困った場面はあまりないのですが、唯一気になるのがこれです。上野や千葉のように手前に柵や網がある展示では、オートフォーカスが柵のほうに合ってしまうことがあります。

網越しに撮影したハシビロコウ。網が写り込んでいる例
網が写り込んでしまった例。それでも口を開けた表情は残せました(上野動物園、2026年6月)

対策として、管理人は次の3つを意識しています。

  1. レンズを網の目にできるだけ近づける(網がぼけて目立たなくなります)
  2. しっかりズームして、画面の真ん中にハシビロコウの顔を置く
  3. 柵にピントが合ったら、シャッターを半押しし直してピントを合わせ直す

アクリル板越しの場合は、板の汚れや映り込みが写ることもあります。これはカメラではどうにもならないので、なるべく汚れの少ない場所を探して撮っています。

② 約1kgの重さは、それなりに負担

本体は約1kg。一日中首から下げて歩き回るのは、一般的には正直そこそこ負担です。

管理人の場合、ケニアのマサイマラではサファリカーで移動し、ウガンダのマバンバ湿地では小舟に乗せたまま移動できたので、旅行中はそれほど苦になりませんでした。動物園で長く歩く日は、肩にかけるタイプのストラップにしたり、見るとき以外はリュックにしまったりして負担を減らすのがおすすめです。

③ センサーが小さいので、暗い場所は苦手な部類

P950のセンサーはコンパクトデジカメ向けの小さなもので、暗い場所ではノイズが出やすい傾向があります。ただ、管理人がハシビロコウを撮ってきた範囲では、室内展示でも大きく困った場面はありませんでした。夜の撮影や、飛んでいる鳥を確実に追いたい方は、ミラーレス一眼も検討してみてください。

動物園別:P950はどれくらい活躍する?

国内の飼育施設ごとに、展示環境とP950の活躍度をまとめました。各園の詳しい撮影のコツは、それぞれのガイド記事で紹介しています。

施設展示の環境P950の活躍度
神戸どうぶつ王国Big Billはガラス・網なしで広い。一部ガラス越しのエリアあり◎ 遠くの個体も、冠羽のアップも
那須どうぶつ王国ガラス・柵なしの屋内展示◎ 近い時はスマホでも可。アップならP950
高知県立のいち動物公園広々とした放飼場◎ 奥にいる時に頼れます
掛川花鳥園観覧場所から距離が出やすい◎ 望遠が活躍(撮影ルールは園の掲示を確認)
上野動物園フェンス・網越し。茂みが多い〇 網を消すコツが必要
松江フォーゲルパークガラス越し〇 映り込み対策を
千葉市動物公園柵越し(2028年春まで展示休止中)-
めっちゃおもろい動物園驚くほど至近距離△ スマホでも十分

スマホ・ミラーレス一眼・P950の比較

スマートフォンミラーレス一眼+望遠レンズNikon P950
重さ・手軽さ◎ いつも持っている× レンズ込みで重くかさばる△ 約1kg。レンズ交換は不要
遠くのズーム× 遠いと画質が荒れる〇 望遠レンズ次第◎ 2000mm相当まで
操作の簡単さ◎△ 設定を覚える必要あり◎ 鳥モードでおまかせ
暗い場所の画質〇◎△
費用の目安-× 本体+望遠レンズで高額になりがち〇 新品で10万円前後

「重さ」と「暗い場所」を割り切れるなら、ハシビロコウ撮影に必要なものが1台にまとまったバランスの良いカメラだと思います。

使い方:鳥モードに合わせるだけ

難しい設定は覚えなくて大丈夫です。カメラ上部のダイヤルを鳥のマークに合わせると、鳥を撮るのに向いた設定にカメラが自動で切り替えてくれます。

Nikon P950のモードダイヤルを鳥モードに合わせたところ
ダイヤルを回して、鳥モードへ
  • ズームしすぎて見失ったら:レンズ横のボタンを押している間だけズームが戻り、離すと元の倍率に戻ります。被写体を探し直すのに便利です。
  • ここぞという瞬間は:ハシビロコウが首をかしげたり、クチバシを鳴らしたりしそうな時は、ズームした状態で構えて待つのがコツです。
  • 動画も撮れます:4K動画に対応しているので、クラッタリング(クチバシを鳴らす行動)やお辞儀を動画で残すのもおすすめです。

よくある質問

Q. 重さが心配です。一日持ち歩けますか?

約1kgあるので、首から下げっぱなしは疲れます。撮るとき以外はバッグにしまう、肩掛けストラップにするなど、持ち方を工夫すれば動物園の一日なら十分使えます。

Q. いきなり買うのは不安です。

まずはカメラのレンタルで、次の動物園のお出かけに使ってみるのがおすすめです。重さやズームの感覚を自分の手で確かめてから決められます(記事の最後に紹介しています)。

Q. スマホ用の外付け望遠レンズや双眼鏡ではだめ?

「肉眼より大きく見たい」だけなら、双眼鏡でも十分楽しめます。写真に残したい、それも冠羽や瞳までアップで残したいなら、P950のような望遠カメラのほうが確実です。

まとめ:推しの「表情」を残したい人の相棒に

Nikon COOLPIX P950は、重さと暗い場所の画質を割り切れば、ハシビロコウの冠羽や瞳のアップを、難しい設定なしで撮れるカメラです。柵越しはコツが要りますが、広い展示場や遠くにいる個体を撮るときは本当に頼りになります。管理人のブログの写真がP950でどこまで撮れるかの見本なので、気になる方は各園の訪問記もあわせてご覧ください。

「いきなり買うのはちょっと勇気がいる……」という方へ
次の週末の動物園だけ、お試しで使ってみたいなら、カメラのレンタルサービスがおすすめです。数日間だけ手頃な料金でP950を借りられるので、まずは2000mm相当のズームと重さを、自分の手で確かめてみてください。

P950を持って、野生のハシビロコウに会いに行きたくなった方はこちらもどうぞ。

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この記事を書いた人

ハシビロコウを追い続ける、一児のパパ。出張や家族旅行の合間に各地の動物園を巡るのがマイルール。 2025年には息子を連れてウガンダへ野生観察に行きました。 イベント情報から海外情報まで、幅広いハシビロコウについての情報を発信します。

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